さて、まずTTモータードライブ(MD)アンプを一台作って、試運転を開始。
出力に56Ωを繋ぎ、Reglatorの+/-45V出力に0.5Aのヒューズを入れて、万全を期します。
恐る恐るスライダックで電源電圧を100Vに上げていきますと、
DCバランスは、ほぼ0mV、アイドリング電流も50mAにちゃんと設定できます。
これはうまくいったかな、と・・・
DDSから入力を注入して、オシロで確認すると、
見事に発振しておりますね(1kHz)!
AC三相モーターのドライブ周波数である、80Hzでもこの通り。
寄生発振かな、と思ってSCT2450KEのゲートに抵抗を挟んでも変化なし。
ところで、スライダックで電圧を上げていく過程で、おもしろい現象が見られました。
電源電圧がAC70Vぐらいまでは、きれいな出力波形が得られます。
70Vというと、整流直後の非安定化電圧が+/-45Vちょい上あたりなのです。
つまり、Regulatorがまともに動作していない領域では発振していないのです。
これは、Regulatorの発振だ!、と考えました。
Regulatorの入出力のコンデンサは指定部品を使わず、大阪日本橋で
適当な耐圧の0.47μと2.2μのフィルムコンデンサを買ってきて(それでも、合計3,000円ぐらいは
したと思う)付けたのがいけなかったと思い、手元にあった、SOSHINの丸形M2Aに替えて
みたけれど、まったく効果なし。
アヅマ・ブリッジボードさんの制御TrにSiC MOS-FET使用した「無帰還型」レギュレーター、
と言うのが、簡単に作れて音も良く、発振しにくいとの評判なので、SCT2450KEをそのまま使って、やってみました(アヅマ・ブリッジボードさん、ありがとうございます。この場を借りて、
お礼申し上げます)。
でも、上の写真程ではありませんが、微妙に出力のsign curveの線が滲んでいます。
うーむ・・・
少しひらめいて、
実は、電源トランス(50VAC)から整流回路、+/-RegulatorからMDアンプに至る、
電源のアース配線が2重ループになっていたのを見直して・・・
おお!、やっときれいになりました(1kHz)。
電源回路、恐るべし!。侮れません。
アヅマ・ブリッジボードさん、金田式、どちらもきれいな波形が得られています。
これで、3台のMDアンプに取りかかれそうです。
続く・・・