2019年5月18日土曜日

DP-80ターンテーブル制御アンプ(その4:完成)

その3から大分日にちがかかりましたけれども、
ようやく完成しました!(と言うか、33、45rpmで回ってます、と言うレベル)。


電源電圧を+/-50V弱に決めて(もう一回、レギュレータの+/-のSCT2450を飛ばしましたが)、
3台のMDアンプの正弦波出力を揃えることができました。


LM13600Nの許容入力は150mVpとの記載がありましたが、実測200mVp強までクリップしませんでした。3相正弦波発振器の出力が、5Vp、4.3Vp、3.7Vpでしたので、それぞれ分圧抵抗を調整して、150mVpに収まるようにしました。


LM13600Nの1、16pinに繋がる抵抗は、43k程度で正常回転時のMDアンプの出力が、20Vp-pとなりました。起動時は、MDの出力波形が一瞬跳ね上がり、定常回転に安定する2-3秒の間に元の20Vp-pに戻りますので、ピーク電圧が何Vになっているかオシロでは読み取れませんが、ピークの正弦波が歪んでいませんので、まあいいとしましょう。無回転時のアイドリング電圧は、150mA(50mAx3)で、起動時は300mAにもなりますが、すぐ160mAぐらいで安定します。1時間も回していると、放熱器がほんのり暖かくなる程度で、DP-5000のようなあっちっちにはなりません。
何度も言うようですが、調整時に、MDアンプの出力に56Ωx3のダミー抵抗を繋いで(ちなみに、DP-80のモーターの各巻き線抵抗をデジタルテスターで当たってみたら、56Ωぐらいでしたよ)を、MDが最大出力で走っているのをのんびり眺めていてはいけません!突然、MDのSCT2450、レギュレータの+/-のSCT2450が昇天します。後の祭りです。ヒューズも、レギュレータの過電流制限回路もあてにはなりません。


さて、MJ2018、5月号(DP-5000)の92ページ、「プラッターの磁気パルスの磁化ムラ」に記載がありました、FG方形波の時間軸方向に不規則に振動する現象は当方にも当てはまりました。
不規則、と言うより、どちらかの進行方向に止まっては流れる、という規則的な変動に見えます。
磁気ヘッドの調整でかなり改善するように思いますが、試みに位相制御を最大にすると、クロックパルスにほぼ完全に同期しますが、音には良くないと思います。まだ、聴いていませんが^^;)


それと、あんまり回転トルクが強くないです。位相制御0で、指で触れた程度で回転が落ち、戻るのに3-4秒かかります。実際にレコードを掛けてみて、ピアノ音が揺れるようなら、対策が必要と思います(3相正弦波の周波数を下げるとか、正常回転時のMD出力の振幅を増やすとかが効果があるかも?)。


ストロボで回転を確かめるより、Clock pulseとFG方形波の同期を見る方が、より正確と思いましたので、3.5mmステレオミニジャックをケース背面に出して、こんな風に・・・






3.5mmステレオミニプラグ-RCAコードに、BNC/RCA変換コネクタを挟んでオシロに繋いでます。赤のRCAがClock pulse、白のRCAがFG pulseです。これで、ちょくちょく回転精度をチェックできます(チェックしすぎて音楽を聴くのが上の空になったりして・・・)。でも、ちょっとした、アイデア、でしょ?


これからプレーヤー台に取りかかります。既に、「木材加工.com」というところに、桜集成材を注文して届いております。


へいぞうさんのHP、「金田式アンプ・ファンのささやき」で紹介されていた、Hir*hir*183さんの公開ファイル、「マイコンを用いてDP-80を制御する.pdf」に、DP-80制御アンプのボードの作成に必要な、穴開けの詳しい寸法が記されています。参考にさせていただきます。Hir*hir*183さんは、DP-80制御アンプの先駆者です。この場を借りて、お礼を申し上げます。

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