2017年6月6日火曜日

結果: 回りましたが・・・ いろいろとありました。

さてさて、いろいろありました。
列挙しますと・・・


-130VRegulatorの修理が終わったらと思ったら、今度は+150VRegulatorの出力が0V。
無負荷では+150Vが回復するので、これは以前経験したことがあります。
つまりは、過電流保護が働いているわけで、Tr5(当初は2SC2240でしたが、当方のRegの非安定入力が+190V超なので))を2SC3425に交換して回復しました。


モータードライブアンプ(MD)1台の出力波形(50Hz)が滲んでおり、発振しているようです。
LM13600NとMDの間が20cmと長く、シールドされていないのが原因かと考え、短くして同軸化してみましたがこれは関係なかったです。SCT2450のゲートに上側100オーム、下側360オーム(値は手持ちの関係)を挿入したら、発振は止まりました。終段のSCT2450はケース外の放熱器についているので、基板から15cm離れており、寄生発振と思われます。


放熱器に付けていても、Idがやはりじわじわ上昇するので、エミッタ抵抗(0.47オーム)を入れてしまいました。でも、だいぶん効果あったと思います。


MDにダミー抵抗を繋いで調整中に、なんか香ばしいかおりが・・・
(これは、素子が昇天ときのあの独特の嫌な臭いではなく)ダミー抵抗の下に敷いてあった化繊の焦げた臭いで、ダミーに触れたとたんに指先に水疱ができました(熱傷2度)。
と思ったら、2台ともIdが流れていないことに気付きましたが後の祭り。
結果、終段SCT2450上側がお亡くなりになっておりました。(GS間ショート)。
ダミー抵抗の調整中orモーターが高速回転時は、磁気パルスからのフィードバックがないので、
MDが終始フルスイングしているわけで、のんびり眺めていると終段がとびます。
これに懲りて、以後はMDの入力部にボリュームを挿入し、MDの出力を絞れるようにしました。


最近の金田アンプはSicダイオードがよく飛ぶのですが、このアンプは大丈夫みたいです。
でも、電源ヒューズは指定の1Aではだめで、3Aを要しました。


LF356の出力が発振しているみたいだ、と以前書きました。先達の教えより、「素子を疑うべからず、配線のミスとはんだ不良を疑え」を実践して眼を凝らしておりましたが、埒があきません
(簡単な回路なのに・・・)。ブレッドボードで実験してみますと、なんの問題もなく動作しますので、
意を決してLF356を交換したら、あら不思議、治りました!こんなこともあるかと・・・


LM13600Nの出力の調整がクリティカルです。起動時のMDの出力が飽和しないように、加算アンプからのLM13600Nの1、16pinに繋がる抵抗を増やし(23-25kオーム+レベルシフト1S1588)ましたが、33、45rpmの起動に時間がかかります。ひょっとして、起動時(MJ2016-12月号には、スタート時には定常回転の5-6倍のドライブ電圧を要する、と記述あり)には、MDの出力が振り切れるぐらいスイングさせてもいいのかも知れません。もう少し検討してみます。


定常回転時のMDのIdがそれぞれ200mAを超える勢いで、30分も回し続けると放熱器が1秒も触っていられません。いつ壊れるかとひやひやしながらレコードを聴くのもなんだかなぁ、という感じ。ストップボタンを押せば、5分ぐらいでIdが55-60mAに落ち着きますが・・・
不格好になるのを承知で、ケースに放熱孔をボコボコ空けようかと本気で考えてます。


磁気Headの位置決めがとってもシビアです。当初高速回転したのは、経年変化によるHeadの位置がずれていたのに気づかずにいたのが原因と思われます。固定ビスを緩めて名刺でちゃんと再調整するのですが、ちょっとでも間隔が広いと、モーターから「ビビビッ、ビビビッ」と異音がして、ターンテーブルの回転が規則的に揺れます。目視では、Headがターンテーブルに触れるか触れないか、ぐらいです(触れそうです)。たぶん、磁気が弱ってきているのだと思います。


まだ音の確認はしていません。つか、ケースは以前DP-5000がついていた大阪ケーブル(懐かしい!)のレッドコンソールにしようか、木製のごっついやつを誂えるか、思案中です。
アームも決まっていません。


SCT2450が値上がりしています。前はDigi-Keyが安くて良かったのに・・・


何とかDP-5000の制御アンプのめどが立った、と感じたので、ヤフオクでDP-5000のジャンクを落札してしまいました!回転しない、とのことでしたが、ヒューズを入れたら、不安定ですが回転しましたよ。かわいそうですが、モーターとHead、ターンテーブルをいただいて、あとは分解してしまいました(石は2SC830がついていました。Regulatorにつかえないかな?)。そうそう、DP-5000のストロボ用のネオン管、NL-7lといって、SP-10MK1と同じです。もう手に入らないので、取っときます。
1500円で落札、送料もそれぐらい。若い頃お金がなかったときの初めての高級DDモーターでしたが、なんか複雑な気分・・・


さて、
金田先生の、あのMJの記事だけでDP-3000のターンテーブル制御アンプ、完成させた人はいるんだろうか?私は、記事を頼りに無謀にも、DP-5000の2MD方式に挑戦しましたが、成功したとは言い難いです。ただ、「回った」、という程度です。疲れました。
私の拙い金田式アンプ製作の経験からして、この制御アンプは手強いです。今までで一番。
さくっ、と完成させた人は、奇跡です、私、尊敬します。













2 件のコメント:

  1. taq様
    初めましてTaRaIと申します。
    私も先日DP-3000制御回路をでっち上げました。
    MDAmpはかなり発熱いたしました。
    普通のアルミシャーシに185*65*55mmの放熱器を取り付けて
    なんとか60度以下になり、アイドリング電流が安定しました。
    また。初段の定電流回路のFETと10kオームの抵抗の距離が近いと
    抵抗の発熱のため安定しませんでした。
    抵抗の容量を大きくして足を長く伸ばしてFETとの間を広くすると
    安定しました。
    ご参考までに。

    返信削除
    返信
    1. TaRal様:
      同好の士よりコメントいただき、恐縮するとともに心強く感じております。
      放熱器の外付け(それでも当方はMD 2台なので、TaRal様の1/4)とエミッタ抵抗の挿入により、モーター停止時のアイドリング電流はMD1台トータルにつき60mAで安定しています。しかしいったんモーターが回転しはじめると、Idはsin側165mA、cos側195mAにもなり、10分も回していると放熱器が1秒も触れなくなる程になり、アイドリングに戻してもIdがさがりません。ファンを付けて強制空冷(ターンテーブル制御では前代未聞?)を実験しようかと考えています。

      削除