2017年6月21日水曜日

DP-5000 モーターグリスアップ

起動が遅いのと、スピンドル軸を指で持ち上げたり、逆回転してみたりした時に、
コツッとした引っかかりの感触があって気になるので、モーターの分解に挑戦です。


軸に嵌めてあった白い樹脂製の物体?(回転に抵抗を与えて、制御を安定にする働き?、とか
何かで読んだ)を外し、4本のビスを緩めて慎重に回転子を抜き取りました。
底部のベアリング鉄球にも、軸にもまったくオイルッ気がありませんが(もしかして、潤滑不要?)
軸のキズもないようなので、グリスアップすることにします。
近所のラジコンショップで仕入れたタミヤ製モリブデン入りグリスを、ベアリングが嵌まる軸のくぼみと、底の部分に米粒程、軸には、テクニクスのターンテーブル純正オイル(余分に購入しておいた)をすりすり塗りつけました。


あら、なんと起動がはやくなりましたよ。
以前は、プラッター単体だと自力で5秒ぐらいで定速に達しますが、AT666使用下では手助けしたくなっておりました(製作過程で、何度も指で回転に弾みをつける習慣が身につき、おかげで33rpm
がどのぐらいのスピードか習熟しました)。
グリスアップ後では半分に短縮しましたので、ひとまず成功、と致しましょう。

2017年6月19日月曜日

DP-5000 ターンテーブル制御アンプ(金田式)とりあえず完成、か!?

見よ、この勇姿!





てか、FANがなんとも不格好・・・


でも、ちゃんと33rpmのストロボ、停止しています。








実験で、手持ちのPC用 DC FANで冷却してみましたが、FANの音がうるさいです。
じゃあ、AC FANの方がいいかと考え、
山洋電気製AC FAN(San Ace 92)が堅牢そうで、静かそうだったのでWEB注文しました。
秋月電子通商のトライアック調光器キットを内蔵して、回転数をコントロールすべくケース上部に
ボリュームを付けましたが、回転中はほぼ全開でないと、放熱器が触れなくなります。
でも、思ったより静かです。


金田先生は、位相コントロールはほんの少しオーバーな制御が最適、と記述されていますが、
位相制御のVR(7回転の半固定を使いましたが失敗でした。普通のボリュームの方が直感的な目視ができて、いいと思います)あげていくと、モーター音が「ゴゴゴ、ゴ」とうなり出しますので、当方は少しアンダーな制御、となっています。


アームはSME Vがついていますが、元々はSME3009(後に興味あってばらばらに分解したら、再構成できなくなった!)の穴が開いていました。シリーズVは少し短いのですね。一番手前に設置しても、オーバーハングが5mm程足りません。なんか、工夫しなくちゃ・・・
あと、高さもAT666を載せると、いっぱいいっぱいです。はかまを探そうと思います。
(あるいは、中古のアームをヤフオクで探そうか・・・)


え、SP-10とどちらがいいか、ですって?
まだレコードを聴いておりませんし、ましてや、SP-10MK1ターンテーブル制御システムと比較など、
恐れ多くてできません。どちらも我が子なので・・・









2017年6月13日火曜日

扇風機

低速で回していて、10分もすれば放熱器がチンチンに沸騰して
火傷しました!


こうなれば、電動ファンによる強制空冷しかないと考え、まずは扇風機で実験・・・






結果、ずーっと触ってられるぐらいになりました。
以前は、STOPボタンを押してもIdがさがらなかったものが、すぐに60mAにもどります。
このまま扇風機に頼るか、というわけにもいかないので、日本橋にファンを探しに行きます。
放熱器の上にケースのねじ穴を利用して設置する予定。
ACがいいか、DCファンにするか思案中・・・


ところで、
当方のDP-5000ですが、




STOP、33rpm、45rpmのボタンも効くように工夫しています(ランプは殺してありますが)。
ストロボもちゃんと点きます(ネオン管はもう手に入らないので、大事に使って)。


巷で話題になっている?プラッター中心部の出っ張りの件ですが、
家の近くの金属加工屋さんに相談したら、削ってくれるということになりました。
治具からつくる必要があるということで結構な出費になってしまいましたが、
きれいなフラット(0.3mm凹んでいるとのこと)ができあがり、満足しています。
これでAT666がつかえるようになりました。
スピンドルアダプタも、手芸用のUVレジンで加工して、なんとか実用になっています。







2017年6月6日火曜日

結果: 回りましたが・・・ いろいろとありました。

さてさて、いろいろありました。
列挙しますと・・・


-130VRegulatorの修理が終わったらと思ったら、今度は+150VRegulatorの出力が0V。
無負荷では+150Vが回復するので、これは以前経験したことがあります。
つまりは、過電流保護が働いているわけで、Tr5(当初は2SC2240でしたが、当方のRegの非安定入力が+190V超なので))を2SC3425に交換して回復しました。


モータードライブアンプ(MD)1台の出力波形(50Hz)が滲んでおり、発振しているようです。
LM13600NとMDの間が20cmと長く、シールドされていないのが原因かと考え、短くして同軸化してみましたがこれは関係なかったです。SCT2450のゲートに上側100オーム、下側360オーム(値は手持ちの関係)を挿入したら、発振は止まりました。終段のSCT2450はケース外の放熱器についているので、基板から15cm離れており、寄生発振と思われます。


放熱器に付けていても、Idがやはりじわじわ上昇するので、エミッタ抵抗(0.47オーム)を入れてしまいました。でも、だいぶん効果あったと思います。


MDにダミー抵抗を繋いで調整中に、なんか香ばしいかおりが・・・
(これは、素子が昇天ときのあの独特の嫌な臭いではなく)ダミー抵抗の下に敷いてあった化繊の焦げた臭いで、ダミーに触れたとたんに指先に水疱ができました(熱傷2度)。
と思ったら、2台ともIdが流れていないことに気付きましたが後の祭り。
結果、終段SCT2450上側がお亡くなりになっておりました。(GS間ショート)。
ダミー抵抗の調整中orモーターが高速回転時は、磁気パルスからのフィードバックがないので、
MDが終始フルスイングしているわけで、のんびり眺めていると終段がとびます。
これに懲りて、以後はMDの入力部にボリュームを挿入し、MDの出力を絞れるようにしました。


最近の金田アンプはSicダイオードがよく飛ぶのですが、このアンプは大丈夫みたいです。
でも、電源ヒューズは指定の1Aではだめで、3Aを要しました。


LF356の出力が発振しているみたいだ、と以前書きました。先達の教えより、「素子を疑うべからず、配線のミスとはんだ不良を疑え」を実践して眼を凝らしておりましたが、埒があきません
(簡単な回路なのに・・・)。ブレッドボードで実験してみますと、なんの問題もなく動作しますので、
意を決してLF356を交換したら、あら不思議、治りました!こんなこともあるかと・・・


LM13600Nの出力の調整がクリティカルです。起動時のMDの出力が飽和しないように、加算アンプからのLM13600Nの1、16pinに繋がる抵抗を増やし(23-25kオーム+レベルシフト1S1588)ましたが、33、45rpmの起動に時間がかかります。ひょっとして、起動時(MJ2016-12月号には、スタート時には定常回転の5-6倍のドライブ電圧を要する、と記述あり)には、MDの出力が振り切れるぐらいスイングさせてもいいのかも知れません。もう少し検討してみます。


定常回転時のMDのIdがそれぞれ200mAを超える勢いで、30分も回し続けると放熱器が1秒も触っていられません。いつ壊れるかとひやひやしながらレコードを聴くのもなんだかなぁ、という感じ。ストップボタンを押せば、5分ぐらいでIdが55-60mAに落ち着きますが・・・
不格好になるのを承知で、ケースに放熱孔をボコボコ空けようかと本気で考えてます。


磁気Headの位置決めがとってもシビアです。当初高速回転したのは、経年変化によるHeadの位置がずれていたのに気づかずにいたのが原因と思われます。固定ビスを緩めて名刺でちゃんと再調整するのですが、ちょっとでも間隔が広いと、モーターから「ビビビッ、ビビビッ」と異音がして、ターンテーブルの回転が規則的に揺れます。目視では、Headがターンテーブルに触れるか触れないか、ぐらいです(触れそうです)。たぶん、磁気が弱ってきているのだと思います。


まだ音の確認はしていません。つか、ケースは以前DP-5000がついていた大阪ケーブル(懐かしい!)のレッドコンソールにしようか、木製のごっついやつを誂えるか、思案中です。
アームも決まっていません。


SCT2450が値上がりしています。前はDigi-Keyが安くて良かったのに・・・


何とかDP-5000の制御アンプのめどが立った、と感じたので、ヤフオクでDP-5000のジャンクを落札してしまいました!回転しない、とのことでしたが、ヒューズを入れたら、不安定ですが回転しましたよ。かわいそうですが、モーターとHead、ターンテーブルをいただいて、あとは分解してしまいました(石は2SC830がついていました。Regulatorにつかえないかな?)。そうそう、DP-5000のストロボ用のネオン管、NL-7lといって、SP-10MK1と同じです。もう手に入らないので、取っときます。
1500円で落札、送料もそれぐらい。若い頃お金がなかったときの初めての高級DDモーターでしたが、なんか複雑な気分・・・


さて、
金田先生の、あのMJの記事だけでDP-3000のターンテーブル制御アンプ、完成させた人はいるんだろうか?私は、記事を頼りに無謀にも、DP-5000の2MD方式に挑戦しましたが、成功したとは言い難いです。ただ、「回った」、という程度です。疲れました。
私の拙い金田式アンプ製作の経験からして、この制御アンプは手強いです。今までで一番。
さくっ、と完成させた人は、奇跡です、私、尊敬します。













2017年5月2日火曜日

不注意一瞬怪我2日間

-130V側regulatorの入力に+180Vを一瞬触れてしてしまった!


バチッと焦げ臭い臭いがして・・・
0.68Ωが焼け焦げ、石は全滅(SCT2450はS-G間導通)、
あと基準電圧を決めるTr1エミッタのHZ6C2三本が破損(低抵抗化)。


SCT2450をあと数本調達しようっと。
まだ気力が残っている・・・と思う。

2017年4月28日金曜日

おかしい・・・その2

昨日の続きですが、


制御部の正しい値(各部の電圧やオシロ波形)はどうなってるんだろうと思って、
随分昔につくったSP-10MK1の制御部をあちこちリードで触っておりました。
と、みるとSP-10のターンテーブルが急に高速回転!”


祟りか・・・


LM555の3pin(FG)の波形が出てない。555を壊したか(どっかとミスタッチ?)。
交換しようにも、LM555のcan-typeなんてどこを探してもない!!


結局、フラットパッケージの555とDIP変換基板を使って、
リードの切れ端で基板まで延ばして回復しましたよ。


とんだ回り道でしたが、DP-5000の方に再挑戦です。
まずMC14538をMC14528に交換してみます。

2017年4月27日木曜日

おかしい・・・

電源回りのミスがないことを確認して、
スイッチON!


まずはお決まりの(?)高速回転・・・
おお、回っとる回っとる、としばし眺めていたら、
放熱器が触れないぐらいちんちんに。
慌ててスイッチを切りました。


LM555の7,6pinに繋がる抵抗を加減してみましたが、変化ありません。


気づいたことは、


①LM555の3pinには、TH, TLちゃんと出ているように見える。
②MC1438Bの7pinには信号が出ていないようだ(Clock系統の方は問題ない)。
 実は、MC14528Bが入手できなかったので、MC14538Bを使ったのがいけなかったか?
③LF356の出力(金田式で云うとy)が+2.5Vも出ていて、これだとLM13600Nの出力は
 飽和して、sin・cos波形が歪んでいる。結果、ドライブアンプが最大出力でビュンビュン回る。
④なんと、LF356のyが超高域で発振しているようだ!


うーむ、おかしい。これは、一筋縄ではいかない。悪戦苦闘の予感。
でも、完成したらつまんない、これからがお楽しみ、と気を取り直して。
楽しんでいるのやら、苦しんでいるのやら・・・


つづく、はず。

2017年4月14日金曜日

やっと、ここまで・・・

+/-5V、+150V, -130Vのregulatorが完成したので、モータードライブアンプの
調整にはいります。


初めはregulatorとMD終段のSCT2450KE計6個すべてをケース内部に
固定していましたが、10分もすると裏蓋が1秒も触れないほど熱くなり、
またIdもどんどん上昇し続けます。こりゃあ熱暴走and内部コンデンサーが
持たないと思い、写真のような外付けの放熱器(1.2℃/W?)に出力段のTrを固定しました。
(だいぶん不格好になりましたが)。
これでも、3秒ぐらいしか放熱器に触っていられませんが、片chのIdを60-62mAに
安定することができました。





さあ、これでやっと制御部にとりかかれるぞ。

2017年3月11日土曜日

クロックパルスの確認

CD4059Aの分周の確認を行います。
最初、DIPのCD4059Aがなくて、DigikeyでSOPを購入、
変換基板を使ってこしらえましたが、クロックパルスがみえない・・・
水晶の振動は確認できるのに、壊したかな?


日本橋を歩きまわりましたが、取り寄せすらない・・・
まさかと思い、テクニカルサンヨーに立ち寄って、
「あのー、ICありますか?」(テクニカルサンヨーではICを購入したことがない・・・)
「ICゆうたかて、型番云わんとわからんやろー?」
恐る恐る、「CD4059」
「一個だけ、あったわ。」
ありがとう、おばちゃん。


分周の設定は、へいぞうさんのHPでみつけた、「CD4059setup」を利用させてもらいました。
エクセルのプログラムで、3MHzの水晶、33rpmは1111.111Hz、45rpmは1500Hz、
Mode10にすると、配線がとても簡単になることがわかります。
(DP5000なので、磁気パルスが2000個なのです)
へいぞうさん、どうもありがとうございます。







45rpmの画像です(上は1500Hzの方形波)。
汚い写真ですが、CD4059Aの23pin出力で、クロックパルスがかろうじて見えますね。
1500Hzでうまく発振しているようです。
33rpmも確認しました。


ついでに、
sin・cos発振器+ゲインコントロールアンプ込みの動作確認を行いました。
この発振器の出力は7.0Vp-pなので、LM13600Nの許容入力範囲に収めるべく、
アッテネータを調節しなければなりません。
(金田先生の記述では、2016/12では3.0Vp、2017/01では3.0Vp-pとなっています??)
単体で動作確認するには、LM13600NのBIAS INPUT(1、16pin)に20-30kの抵抗を介して
+5Vに繋がないと出力波形が出てきません(最初あせりました)。
470Ωあたりで波形が歪まなくなりました(計算どうり?)
4、13pinに繋がれた抵抗も470Ωに交換しておきました。


まだまだこれから・・・



2017年3月2日木曜日

遅遅として、進まず

サイズは大体の勘で、こんなケース(タカチFC10-40-20)を購入しました。







こんだけのパーツ、入るかな・・・









電源スイッチと、回転切り替えのモメンタリー・プッシュスイッチはこれ・・・




これからケース内の配置、あれこれやってみます。








2017年2月17日金曜日

TT制御部



ほぼ完成しました。
ごちゃごちゃになったなあ・・・
まだ調整未ですが、まだドライブアンプ2台、+150、-130VRegが残ってます。
回転制御の4011フィリップフロップは使わず、AVRでちょこっとBASCOMしました。




電源トランスのぴったりのが見つからず、難儀してます。
真空管DCプリのTS-150とRSコンポーネンツで以前購入した、18Vx2のトロイダルがあるので、
親亀子亀方式で実験してみます。

2017年1月27日金曜日

sin・cos発振器の調整

さて、調整に入ります。
その前に+/-5V Regulatorですが、大分前にいただいた、MHIさん(今はHN変えられています)の
+5V, +3.3V Reg基板を拝借して・・・




+5V Reg(右側)はそのまま、+3.3V(左側)は基板を痛めることなく、部品の向きと位置を
ずらすだけで、-5V Regに変身しました(MHIさん、勝手にupしてごめんなさい)。


発振周波数を決めるCRは記事の通り、0.47μFと6.8k(微調整)として試行錯誤の結果、
上がcos波形、下がsin波形です(オシロの写真を撮ったのは初めてです。また、すべての画像はiPhoneです。不細工ですみません)。








sin波形が歪んでおります。ちなみに、リサージュは




あまりきれいではありません。でも、どーしたらきれいになるのか技術がありませんので、
このまま行きます。
発振周波数は、お気楽オーディオさんの正弦波ファンクションジェネレータとにらめっこして、49.7Hzあたりかなと。出力はテスターのACレンジで実測、sin(2.2VRMS)、cos(2.5VRMS)、
つまり、7Vp-pにもなりますが、ほんとかな?

2017年1月26日木曜日

はじめまして。


還暦を迎えて、ブログ初挑戦です。
金田式、といっても金田アンプもどきですが、先細りつつある自作派の方たちの製作の参考に、
かつ自分自身の備忘録として、と、不定期にしたためます。


今取り組んでいるのは、DP-3000ターンテーブル制御アンプ(当方はDP-5000)です。


モーター、取り出しちゃいました!






DP-5000では、モーターからの引き出し線は4本で、写真の緑と黒の線は、進相コイルのところで
繋がっております。

LCRメータでのインダクタンス実測では、

 緑白 -- 緑 間 5726 μH
 白黒 -- 黒 間 6598 μH

でしたので、主巻き緑白線、副巻きが白黒線、と判断しました。
(アンプおやじさんのHPを参考にしました。この場を借りてお礼を申し上げます。)

モータードライブアンプはDP-3000とは違って、2台誂えることにして、
50Hz発振器は90度位相の違うsin・cos発振器が必要です。

HPでオリジナル回路を入手。


著者の方との連絡が取れず(井上さんと云う方らしいです)、この場を借りてお礼を申し上げます。
(そうそう、とおるさんの手回しろくろターンテーブルの記事にもでていました。)

で、
還暦かつど近眼の当方には、ありがたい味方、こうゆうのを多用してます。







サンハヤトのICB-91という変換基板です。基板のパターンをちょっと削って、



左は、sin・cos発振器(TL082x2個)、右はゲインコントロールアンプ(LM13600N)
これがうまく発振しなきゃあ、どうにも始まらない・・・

つづく