2019年11月21日木曜日

SX-8000 金田式 その4 (SP-10のモーター流用?)

ギアトゥースセンサ MLX90217が入手できましたので、早速チャレンジ!
オープンコレクタですので、データシートにあるように5.6kΩとバイパスコンデンサを付けてます。

 
 
最初、背中に磁石を付けるのを忘れて、ウンともスンとも言わず・・・
ダイソー製100円(8個入り!)のちっちゃな磁石を両面テープで貼付けて(S極をギアの方に向けて)、ギアから2mmぐらいはなして TT を回転させるときれいな方形波が出現!!

 
動画を回転させる方法を知りません ^^;)  顔を横に向けて見てください・・・
LM311を通さない、MLX90217 素の出力ですが、方形波がまったくぶれないのがわかりますか?
位置決めは、こっちの方が簡単ですので、これでいきましょう。
 
さあ、この重いTTを制御できるだろうか?
 

2019年11月16日土曜日

SX-8000 金田式 その3 (SP-10のモーター流用?)

さらに、いろいろ実験・・・

前回の円盤パターンのFG波形が安定しないので、違うアプローチでやってみます。

OHPシートにこんなストライプ模様を印刷しました。
EXCELで列幅を1.5mmに合わせて、ずらーっとコピペ、SX-8000のターンテーブル(TT)の直径が320mmなので、A4シートで 3行+α 必要です。メンディングテープでズレないように繋げて、最後の貼り合わせ部分のずれは後で考えるとして・・・。



反射型のフォトセンサ(RPR-220)で検出を試みます。
これも、結局円盤状のストロボパターンと一緒で、FGの波形がぶるぶる震えて安定しません。
SP-10MK1のTT裏のストロボパターンはええ加減のようですが、こうしてみると侮れません。FG波形は結構安定していてぶるぶるしません。

ストロボパターンのOHPシートへの印刷は、レーザーやインクジェットプリンターを駆使して倍率やら設定をあれこれいじっても(ソフトはWin7標準のペイントやら、フリーのJTrimを仕様)、パターンがきちっとしてなくて、当方の腕ではどうにもならんと見限りました。
33、45rpmの回転を得るストロボパターンは、SX-800のTTに直接貼り付けた方が理屈に合うと考えて拡大印刷していましたが(ネットで手に入るものや、市販のストロボは大体小さい)、精度が劣るようで、むしろSP-10MK1に乗せる様に縮小印刷の方がいいかと思います。
でも、もう印刷の試行錯誤は疲れました・・・

要は、しましま模様が正確なものを探せばいい、との思いで、ネットを徘徊して、数日間・・・

で、ロータリーエンコーダーに注目、しかし穴あき加工された金属円盤の直径がせいぜい5cm程度で小さすぎるんじゃあ?(でも、パルス数500とかありますね)。精度はどうなんだろう?

次に、歯車に注目。歯車だったら、ずいぶんと加工精度が期待できるのではないかい?
小原歯車工業と云う会社の、SSAY1-100が目にとまりました。早速、ミスミで注文(送料がいらないので、重宝させてもらってます)。6mm厚で直径10cm、歯数100、値段もいい具合です。
FGの検出は透過型フォトセンサ、Panasonic CNZ1023の、LEDとフォトトランジスタの間でぶった切って、間隔を8mmに広げて再接着しました。
歯車は、中心に10mmの穴が開いてるので、TTのスピンドル径7.2mmとうまく整合するには何かいい方法を考えなければなりません。最初、適当にTTの上に置いて回してみたら、どう調整してもきれいに真円状に回転せず、結果、波形が安定せず、ダメかと思いました。
直径10mm、内径7mmのステンレス製スペーサーを入手、中心穴を7.2mmのドリルで拡張しようと試みましたが、これは完全に失敗、歯が立ちません。
外径10mmのジュラコンスペーサーなんか売ってるだろうか、としばしネット徘徊・・・、と、ダメ元で、Oリング(P7という規格で、外径10、内径6.8、線径1.9)を挟んでみましたら・・・



 
上はフォトセンサの出力(電源は+/-5V)を、LM311に通したものですが、ばっちりです。まったく波形は安定しています。左右にぶるぶる振動していません。これなら、実用になると確信しました。
SP-10のサブTT(30cmのTTの下の直径13cmぐらいのTT)の上に置いてやってみようと思います。
 
本来は、ギアトゥースセンサで検出するのが王道のようです。
MELEXIS MLX90217LUA-CAA-000-BUというICセンサがDigi-keyにあるので、マルツに取り寄せてもらってます。
 
で、糸ドライブですが、結び目が自信がありません。ヤフオクでマイクロSF-1L(周長1265mm)が売ってました。ちょうどいいかと思いますが、ちと、高い!

2019年10月21日月曜日

SX-8000 金田式 その2(SP-10のモーター流用?)

どうやら、RS-1500Uのキャプスタンモーターは手に入りそうにない・・・
と、思い出した、我が家にはもうひとつ、SP-10MK1が転がっている。
随分前に、大阪@○○館でバックアップ用に購入していたのであった(確か、3万円だったと思う)。

SP-10MK1のモーター単独で、マイクロSX-8000を回せないだろうか・・・
SP-10MK1のモーターは、直径13.5cmで、糸を掛ける為の溝がおあつらえ向きに切ってある!
回転数を、33/45rpmにあわせるべく、カットアンドトライで定数を選べばうまくいくかも知れない。

で、最大のポイントは、FGをどうやって得るかですが・・・

ネットで見つけたストロボパターン(Jpeg)を適当に拡大コピーして、A4のOHPシート3枚に印刷して貼り合わせました(外側のパターンが60Hz 33 1/3;216本)。
 
透過型フォトセンサ(オムロン;EE-SX1088)をL型アングルに固定して、
SX-8000に取り付け。
 
 
「金田明彦著:音楽を愛する電子回路 オーディオDCアンプ製作のすべて 下巻
 P.220  図33; 定数若干変更」の回路で得られた波形。
(実際は、この上にAT-666を載せて使います。) 
 
 
随分ノイズが乗っていますね。
RY-5000のモーターでターンテーブルを33 1/3定速で回していますが、波形自身も大分
左右に振動しています。これを、ボルテージコンパレータ LM319で整形すると、
 
 
なんとか、実用になりそうな気がします。
左右のぶれはSX-8000の慣性で少しは吸収されるかも知れませんが、
OHPシートの印刷面をよく観察しますと、パターンの境界がギザギザで、黒/透明の部分も
ドット抜け/黒点がポツポツ見られます。Jpeg画像をそのままPCに取り込んで印刷しましたので、
ストロボパターンの読み込み/印刷にはまだ見当の余地がありそうです。もう少し研究してみます。
  



2019年10月4日金曜日

SX-8000 金田式?

ところで、我が家にはもう一台、アナログプレイヤーがあります。


マイクロのSX-8000番で、吸着仕様ではありません。
随分昔、大阪の河口無線で中古物件でしたが、入手に骨を折っていただきました(崎山さん、その節は大変ありがとうございました)。
エアーポンプユニットの方は吸着力がすぐダメになって、何度かフィルターを掃除したり、パッキンを補修したりして騙しだまし使っておりましたが、とうとうあの重いターンテーブルが浮上しなくなり、変わりのエアーポンプを探す羽目に・・・。
と云うか、あのポンプユニットの中身(市販の「水心」とかいう金魚ポンプで代用している)を見ると、修理して長く使う気が失せてしまいます。

同じコンセプト(といっては叱られるかも^^;)の吸着/浮上ターンテーブル、ステラ/TechDASという会社(代表の方はかつてマイクロ精機におられたという)の「Air Force One/ZERO」のエアーポンプはまさか、金魚ポンプではないと思フ。気になる・・・。

で、何年か前に、「テクノ高槻」という会社に問い合わせをして、同社のHIBLOWシリーズKP-4020というでっかくて重いポンプを紹介していただきました(本来は、エアーマットや健康マッサージ器の吸/排気目的らしい;担当者曰く、私と同じくターンテーブル用にと、問い合わせてくる方が何人かおられたとのこと;みんな苦労してるのね)。静かで強力で、申し分ないポンプですが、やっぱりリスニングポイントのそばではポンプの音が気になるので、部屋の外に出してます。

 
 
排気量の調整は、年代物のスライダックで45-60Vぐらいに落とすとちょうどいい具合です。
エアー供給用のホースは、壁の電源コンセントの穴を利用して、部屋のプレイヤー設置場所まで引っ張ってきてます。ちょうど壁の両側で対向するように電源コンセントが設置されており、そこを通すのは簡単でした。
 
で、本題なのですが、
いまのところ、モータードライブユニット(RY-5000)は機嫌良く回っていますが、もう何十年前の器械なので、どのみち壊れるだろうと思われます。SX-8000を金田式MDで回してみたい、というのが当方の次の目標です。
テクニクスのオープンデッキ、RS-1500U/1506のモーターが指定らしい(MJ1986-2月号なんて、実家にあるだろうか?)。Yahooオークションにはよく出品されており、せっせと入札していますが、ジャンクなのに(モーターは生きてるの?)たいてい5万超えなので、とてもとても・・・。キャプスタンだけ欲しくて、他はゴミに・・・(失礼!誰かにあげマス)なんて不純な動機がいけないのかも。
(でも、いつも同じ人が入札/落札しているみたいですが、そんなに何台もいるの? ボクに分けてよ!)
他の機種も当たってみようかな・・・・。
 
以上、妄想でした。
 
 


2019年8月29日木曜日

ラスターGST-1アームボード完成



やっぱり、塗装は下手です ^^;)
オーバーハングは調整可能範囲に収まりました。
(このアームは、高さ調節とかオーバーハングの位置合わせがとてもuser-friendlyな設計ですが、
強度的にはどうかな・・・。)
ところが、ゼロバランスがとれません。今付けている、カートリッジ+ヘッドシェルがオリジナルのメインウエイトでは重すぎます。ウエイトの後にネジが切ってあるので、別売りでサブウエイトがあるのでしょう。
サイズはM8ですが、ピッチが合いません。細目(P=1.0mm)がぴったりでした(後にちょこっと付いているのが見えるかな)。
アームコードがどこかに行っちゃってるので、自作しなくちゃ。

2019年8月28日水曜日

ラスターGST-1

父親の実家を整理していて、こんなものを見つけました。








OTTO(今は亡き三洋電機製)のDDレコードプレイヤー、TP-1000に付いていた、ラスター製
GST-1というトーンアームです。(父親は三洋電機に勤めておりました)。
モーターの方はとっくに壊れて廃棄したものと思われます。
軽量級の高感度なアームのようで、眠らせておくには惜しいので、復活させてあげましょう。




アームベースの穴は、こんな形の切り欠きとなっています。
以前つくった、DP-5000TTアンプ用のレッドコンソールのベースに取り付けることにしました。
元々のアームベースは鉛入りの重っいやつで、乗っけるだけで固定はされていません。
2枚付属していましたが、SME3009とクラフトのAC-4000用の穴が既に開いていますので、
応用できません。



位置決めは現物あわせになりますので、こんなテンプレート(5mm厚のMDF2枚)
をつくりました(私は自分で云うのも何ですがとても慎重派です)。
GST-1の古いカタログには、有効長237mm、オーバーハング15mmとあります。
偶然、手持ちのオーディオクラフトAC-3000と同じデータでしたので、テンプレートを拝借。
studio kuroさんのHPで公開されていた、Audio Craft AC-400/4000/4400のALIGNMENT PROTRACTORを利用させていただいて、オーバーハングの調整をしたいと思います。
studio kuroさん、ありがとうございます。この場を借りて、お礼を申し上げます。

大阪森之宮のロイヤルホームセンターで、24mm厚パイン集成材を270x140mmにカットしてもらったので、加工・塗装をはじめたいと思います(カバ桜集成材よりちょっと、柔らかかったかな)。
ベースの取り付けは、M4の六角穴付きボルトでネジ止めします。




























2019年8月12日月曜日

手製ストロボライト

さて、位相ロックがたまに外れる我が家のDP-80TT制御システムですが、
ちゃんと33rpmで回っているか、時々確認したくなります。


LEDナツメ球にAC100V繋いで、回転を見たりしていましたが、ACコードが邪魔。
スマホのアプリrpmというのがあって、回転中にiPhoneをターンテーブルに置くと
回転数が表示されますが、毎回これをやるのもどうかと思う・・・


大阪日本橋デジットを覗くと、60kHzの水晶があるのを見つけました(ちょっと高い)。
1000分周して60Hzのストロボができないかな・・・









60kHzの水晶、TC4011UBP、x5、x2分周が2回路入った74HC390二つと、LED点灯用にNPNトランジスタ(TTC004B)で作ってみました。
真ん中の穴は、電源SWが入るところ。












こんな風に光ります。
当初60Hz点滅ではうまくいかず、実際はx500分周の120HzでOKとなりました。
水晶に繋がる2個のコンデンサは、いろいろ試して180pFとしました。
60,000.6Hz(実測)できれいに発振しています。
青色超高輝度LED10mm(VFは3.3V)で50mA流しています(直列の抵抗は11オーム)。
放熱はなにも考慮していませんが、点滅時間は数秒なのでいいでしょう。
ケースは、タカチのLCS115シリーズのNi-H単四3本入るやつを使いました。


動画がupできるとは知らなんだ・・・
うまく表示できているか不明、かつ手ぶれで見にくいのも、ご容赦。
普段はiPhoneで孫の動画を取るぐらいですので。



このぐらいの起動時間なら、実用に耐えるでしょう?。
stopすると、30秒ぐらい回り続けていますが。

実は、既製品が存在するのを作ってから知りました。
オルトフォンとオーディオテクニカ製をネットで見つけました。
電池は共に1.5Vx2本なので、コンパクトです。
赤色と黄色のLEDなので、3Vの電池でいけるのでしょう。
でも、自分で作ったやつで光らせると楽しい・・・

では。

追加(R1.8.15):
ネットでいろいろ見ていたら、まだまだありましたよ。
allegro BAL-Storbeとか、ベルドリーム BD-STL115、
 マサトレーディング/エレクトロアートのSTL-1など・・・
STL-1は、内部の写真が公開されています。ICの型は見えませんが、
当方のと、ほぼ同じ構成!?
 マサトレーディング/エレクトロアート様:
決してパクったのではありません。偶然です。信じてくだせえ。
もし、ご気分を害されたのなら、連絡ください。削除致します故、よろしくお願いします。




















2019年7月22日月曜日

DP-80制御システムのMD電源電圧を上げてみた(その2)

電源トランスが到着しましたので、さっそく交換。
コンデンサを倍電圧用に追加して、Regulatorの調整に入ります。
Tr1のBaseに繋ぐ出力電圧調整用の抵抗を計算により56kと18kにしましたら、
+/-78Vぐらいになったので、このままでいいとしましょう。
MDのアイドリング電流を50mA超にセットして、電源ON!
大丈夫、今回は一発でセーフ(いつもはどこかTrを飛ばします)。


しかし、始動が早くなった印象は、やっぱり・・・ ない。
原点に戻って、位相制御を遅らせるディレー回路をキャンセルしましたら、
位相制御VRが1/2回転ぐらいまでなら、安定してロックするようになりました。
VRをさらに回しますと、ロックせず、なぜか回転がすこし速くなります(MD出力波形も正弦波ではなく、ぐにゃぐにゃ)。ロックするまで3-4秒ぐらいですから、我慢できるかな・・・


速度制御のみで(位相制御かけずに)、33回転あたりに留まるには、やっぱり7-8秒かかります。
特に初動がもたもたと嫌がります。ところが、位相制御をセットして、Startボタンを押してすぐに手動でターンテーブルに弾みを付けてやる(33rpmがどのくらいか習熟しています)と、ロックするのに2秒とかからないことがわかりました。最も、Stopボタンを押してもターンテーブルは延々と回り続けますので、結局手で止めているのですけどね。
当方のDP-80制御アンプは、Start/Stopに際しこの手動制御が必須です。まっ、いいか。

2019年7月11日木曜日

DP-80制御システムのMD電源電圧を上げてみた

ちょうど、以前つくったD-5000制御システムのMDが、+/-70Vだったので、これを拝借してDP-80のMDを+/-70Vで動かしてみました。


使用しているコンデンサ類の耐圧は充分なので、変更場所は1カ所、MD初段下の定電流回路のパラレルレギュレータ、HZ12B1に流す2.4kΩを4.7kΩ(2W)に変更するだけです。
ここは熱くなりますが、触れない程でもない。


電源電圧が+/-47Vの時に比べて、Idが1-2割増しほどになっていたのを50mAにもどして、
スタートON! 


起動の挙動はそれほど変わんないみたい・・・


ただ、スタート直後のMDの出力波形が、+側のピークで少しつぶれ加減でいたのが、
きれいな正弦波に改善しています。


位相補正なしで、5-6秒待って、位相制御リレーON。FG check pointの方形波がClock check pointのパルスにすっと吸い込まれて、若干左右に振動します。VR回転角度1-3ぐらい。MD出力波形をオシロで確認しますと、80Hzの正弦波が上下に細かく振れています(目で追えるぐらいの緩やかな上下動)。位相VRをMaxにしますと、正弦波は激しく上下し、一瞬フラットになったり、正弦波自体が大きくぐにゃりとなったりします(たぶん過剰)。


これ以上電源電圧を上げるのは怖い(DP-5000の時、DP-3000の記事に真似て、当初+150V、-130Vではじめたら、石を飛ばしまくった)ので、+/-70Vでいきましょう。


RSコンポーネンツの一次115V、二次40VACx2(300VA)を買います。倍電圧整流で100VDCx2が得られるはずです。金額の点で、これ一択です。

2019年7月5日金曜日

位相制御のトラブル


位相制御のロックがうまくいきません(同期したり、しなかったり不安定、特に45rpmから33rpmに切り替え時に必発です)。

位相制御0では、33/45rpmにちゃんと調整ができて、音楽を聴くのに支障はないのですが、時間と共にストロボが流れていきますので、位相制御を噛ましたくなります。

うまくロックしないときの、モータドライブアンプ(MD)の波形(80Hz)は正弦波ではなく、ぐにゃりと大きく歪んでいます。33/45rpmより少し早く回転しています。

 おもしろいのは、初めに位相0でスタートしておいて、何秒か待ってから位相VR(ケース背面に出してます)を回転させると、Clock check pointにすっと吸い込まれるようにロックします。回転が安定しない過渡期において、位相制御が上乗せされていると、MDの波形が乱れてうまくいかないようです(位相を強くすると、この現象が顕著化する)。

 
なるほど・・・
数秒待ってから、位相制御掛ければいいのか・・・。

 
毎回後ろに回って、ボリュームを操作する、って訳にもいかないので、
位相制御VRのところで、リレーを噛ましてディレーを掛ければいいんじゃない?

当方の制御基板(ATmega168)上の、Start/Stopのトグルスイッチに応じて、High(5V)/Low(0V)と変化するポイントがありますので、Timer IC(555)と小さなリレー(2回路1c接点)を使って、位相制御を数秒間遅らせることができました。

マスカットさんのHPLet’s Try 電子マスカットhttps://www.zea.jp/audio/index.html

の回路図集にある、「555のハイエッジトリガ」を参考にさせていただきました。
マスカットさん、大変ありがとうございます。この場を借りて、お礼申し上げます。

で、なんとか、安定してロックがかかるようになりました。
ただ、ロックするのに時間がかなりかかります。7-8秒ぐらい ^^;)

オリジナルは、起動時間1.2秒(!)らしい。
MDの電源電圧を+/-70Vぐらいにあげてみようか?効果あるかな・・・
レコードをオシロとにらめっこしながら、聴いています。

位相VR 1/3回転ぐらいで、FG check point の波形がわずかに振動していますが、
33rpmからズレませんピアノの音に耳を澄ませても揺れは感じません。
これでいいのか?・・・









後がごちゃごちゃしているのは、ご容赦。
AT-666の上に乗っているのは、アルミ板の切れ端に罫書いて作った、
オーディオクラフトAC-4000のピュアストレート改のテンプレートです。ターンテーブル中心から
90mmのポイントで、トラッキングエラー0となるようアンダーハングに調整します。
カートリッジはDENON DL-103、まだ電流伝送化はしておりません.
ピュアストレートの効果は、駄耳なので???ですが、ヘッドシェルがぐらぐらしないのは、
見ていて気持ちいいです。


先ずは、完成、か?!
次はなに作ろう・・・



2019年6月25日火曜日

ケース完成

木工に関しては、どど・ど素人ですので、多くは期待しません。
自作することに意味があると思っています(負け惜しみ)。
のこぎり、鉋などはうまく使える自信がありません。
で、お友達からお借りした、トリマーを駆使します。
テンプレートをしっかり準備すれば、トリマのみでできそうな気がします。
ネットで調べてみますと、トリマーのビットにいいものを使えばきれいに仕上がる、とのことです。
BTMTという業者さんのHPから注文しました。
真ん中の6mm軸のアップ+ダウンスパイラルビットは、切り口が美しく仕上がる優れものです
(ですが、初日にまずい使い方をして、あっという間に折ってしまい、すぐ買い直しました)。




外に出て(音がすごい)、蚊に刺されながら、怪我をしないようにひたすら削ります。
途中経過はすっ飛ばして・・・




塗装も済ませて、完成!




なんか、色が微妙・・・


31cm x 31cm、25mm厚のかば桜積層合板を4枚重ねてます。
アームボードは、SME用とオーディオクラフトAC-4000MC(ピュアストレート改造)用の
2枚、これはマイクロRXシリーズのアイデアをいただきました。


プレイヤーの足は、以前使ったAETのスパイクがいい感じだったのですが、
手に入らないみたいなので、
VERY100 オーディオ用品 スパイク インシュレーター をAmazonで購入。
安くてよろしい。




塗装に関しては、さらにどどど・ど素人ですので、悩みました。
「おもしろ塗装工房」さんのHpがわかりやすく、自分でもできそうな気がしてきましたので、
ウレタン塗装キットを注文しました。
当初は焦げ茶色の塗りつぶし予定だったのですが、下塗り用のワイピング塗料(ケヤキ色)が
いい感じだったので、上塗り+仕上げのウレタン塗料は着色しませんでした。


知り合いの大工さんがこれを見て、積層の貼り合わせが、がたがたなのも含めて、
「素朴で、味があって、よい。」 と、お褒めの言葉をいただきました ^^;)





こんな感じになりました。
モーター部分は、一番上のボードを5mmの深さでトリマーでザグって、
5mm厚のアルミ板でサンドイッチする形となります。このアルミ板に磁気ヘッドを固定します。
木のボードに直接取り付けますと、木が故に伸び縮みして位置がずれるのを嫌いましたが、
アルミ板でも変わらないかも?・・・
左手前の Start/Stop スイッチは、日開の LP01シリーズ、金色の留め金具は、
大阪日本橋の千石電商のエレキギター売り場で見つけました(ジャックプレートというらしい)。
左端に33/45rpm切り替えスイッチをターンテーブルに隠れるように配してます。
アームボードは3分の1程度、ターンテーブルの下に潜り込ませて、
M8の六角穴付きボルト60mm長でEPアダプタを介して下のボードに締め付けます。
(うちにEPアダプタがいくつも転がっていますが、同じ形のものが2個揃いません)。
最後に、タミヤのコンパウンドで磨きましたが、あんまりぴかぴかにならない・・・
これから、制御アンプを繋いで、ちゃんと回るか確認です。
では。













2019年5月18日土曜日

DP-80ターンテーブル制御アンプ(その4:完成)

その3から大分日にちがかかりましたけれども、
ようやく完成しました!(と言うか、33、45rpmで回ってます、と言うレベル)。


電源電圧を+/-50V弱に決めて(もう一回、レギュレータの+/-のSCT2450を飛ばしましたが)、
3台のMDアンプの正弦波出力を揃えることができました。


LM13600Nの許容入力は150mVpとの記載がありましたが、実測200mVp強までクリップしませんでした。3相正弦波発振器の出力が、5Vp、4.3Vp、3.7Vpでしたので、それぞれ分圧抵抗を調整して、150mVpに収まるようにしました。


LM13600Nの1、16pinに繋がる抵抗は、43k程度で正常回転時のMDアンプの出力が、20Vp-pとなりました。起動時は、MDの出力波形が一瞬跳ね上がり、定常回転に安定する2-3秒の間に元の20Vp-pに戻りますので、ピーク電圧が何Vになっているかオシロでは読み取れませんが、ピークの正弦波が歪んでいませんので、まあいいとしましょう。無回転時のアイドリング電圧は、150mA(50mAx3)で、起動時は300mAにもなりますが、すぐ160mAぐらいで安定します。1時間も回していると、放熱器がほんのり暖かくなる程度で、DP-5000のようなあっちっちにはなりません。
何度も言うようですが、調整時に、MDアンプの出力に56Ωx3のダミー抵抗を繋いで(ちなみに、DP-80のモーターの各巻き線抵抗をデジタルテスターで当たってみたら、56Ωぐらいでしたよ)を、MDが最大出力で走っているのをのんびり眺めていてはいけません!突然、MDのSCT2450、レギュレータの+/-のSCT2450が昇天します。後の祭りです。ヒューズも、レギュレータの過電流制限回路もあてにはなりません。


さて、MJ2018、5月号(DP-5000)の92ページ、「プラッターの磁気パルスの磁化ムラ」に記載がありました、FG方形波の時間軸方向に不規則に振動する現象は当方にも当てはまりました。
不規則、と言うより、どちらかの進行方向に止まっては流れる、という規則的な変動に見えます。
磁気ヘッドの調整でかなり改善するように思いますが、試みに位相制御を最大にすると、クロックパルスにほぼ完全に同期しますが、音には良くないと思います。まだ、聴いていませんが^^;)


それと、あんまり回転トルクが強くないです。位相制御0で、指で触れた程度で回転が落ち、戻るのに3-4秒かかります。実際にレコードを掛けてみて、ピアノ音が揺れるようなら、対策が必要と思います(3相正弦波の周波数を下げるとか、正常回転時のMD出力の振幅を増やすとかが効果があるかも?)。


ストロボで回転を確かめるより、Clock pulseとFG方形波の同期を見る方が、より正確と思いましたので、3.5mmステレオミニジャックをケース背面に出して、こんな風に・・・






3.5mmステレオミニプラグ-RCAコードに、BNC/RCA変換コネクタを挟んでオシロに繋いでます。赤のRCAがClock pulse、白のRCAがFG pulseです。これで、ちょくちょく回転精度をチェックできます(チェックしすぎて音楽を聴くのが上の空になったりして・・・)。でも、ちょっとした、アイデア、でしょ?


これからプレーヤー台に取りかかります。既に、「木材加工.com」というところに、桜集成材を注文して届いております。


へいぞうさんのHP、「金田式アンプ・ファンのささやき」で紹介されていた、Hir*hir*183さんの公開ファイル、「マイコンを用いてDP-80を制御する.pdf」に、DP-80制御アンプのボードの作成に必要な、穴開けの詳しい寸法が記されています。参考にさせていただきます。Hir*hir*183さんは、DP-80制御アンプの先駆者です。この場を借りて、お礼を申し上げます。

2019年3月26日火曜日

DP-80ターンテーブル制御アンプ(その3)

さて、まずTTモータードライブ(MD)アンプを一台作って、試運転を開始。


出力に56Ωを繋ぎ、Reglatorの+/-45V出力に0.5Aのヒューズを入れて、万全を期します。
恐る恐るスライダックで電源電圧を100Vに上げていきますと、
DCバランスは、ほぼ0mV、アイドリング電流も50mAにちゃんと設定できます。
これはうまくいったかな、と・・・


DDSから入力を注入して、オシロで確認すると、






見事に発振しておりますね(1kHz)!




AC三相モーターのドライブ周波数である、80Hzでもこの通り。


寄生発振かな、と思ってSCT2450KEのゲートに抵抗を挟んでも変化なし。


ところで、スライダックで電圧を上げていく過程で、おもしろい現象が見られました。
電源電圧がAC70Vぐらいまでは、きれいな出力波形が得られます。
70Vというと、整流直後の非安定化電圧が+/-45Vちょい上あたりなのです。
つまり、Regulatorがまともに動作していない領域では発振していないのです。


これは、Regulatorの発振だ!、と考えました。


Regulatorの入出力のコンデンサは指定部品を使わず、大阪日本橋で
適当な耐圧の0.47μと2.2μのフィルムコンデンサを買ってきて(それでも、合計3,000円ぐらいは
したと思う)付けたのがいけなかったと思い、手元にあった、SOSHINの丸形M2Aに替えて
みたけれど、まったく効果なし。


アヅマ・ブリッジボードさんの制御TrにSiC MOS-FET使用した「無帰還型」レギュレーター、
と言うのが、簡単に作れて音も良く、発振しにくいとの評判なので、SCT2450KEをそのまま使って、やってみました(アヅマ・ブリッジボードさん、ありがとうございます。この場を借りて、
お礼申し上げます)。
でも、上の写真程ではありませんが、微妙に出力のsign curveの線が滲んでいます。


うーむ・・・


少しひらめいて、


実は、電源トランス(50VAC)から整流回路、+/-RegulatorからMDアンプに至る、
電源のアース配線が2重ループになっていたのを見直して・・・




おお!、やっときれいになりました(1kHz)。
電源回路、恐るべし!。侮れません。
アヅマ・ブリッジボードさん、金田式、どちらもきれいな波形が得られています。
これで、3台のMDアンプに取りかかれそうです。


続く・・・







2019年2月23日土曜日

DP-80ターンテーブル制御アンプ(その2)

さて、制御アンプ用ケースの選定ですが、モータードライブ出力段用トロイダルトランスを内蔵(トランスレスは安全性の面で不採用)するので、オリジナルのタカチHY88-33-33では入りきれないと思い、DP-5000制御アンプの経験から、できるだけ大きなケースに内蔵用できる放熱器を探したのですが、ケース共々結構お高いのですね。






結局タカチHYシリーズ一択となりまして、もう少し大きなサイズを探したのですが、サイドパネルと一体となっている放熱器の奥行きは33cmが最大なのです。で、なんとかなるだろうと見切り発車でHY88-33-33BXを注文してしまいました(高い!)。






MJ2018-4,5月号、DP-5000制御アンプに示されている、モータードライブ基板とレギュレーター基板のSCT2450KEの放熱器取り付け方法(左右放熱器をアルミアングルで橋渡し)がしっくりこなかったので、














ネットで探していましたら、こうゆうのを見つけました。アルミフレーム用ブラケット、と言うそうです。
これと、1mm厚、20x20mmのL型アングルを加工して、










これを放熱器に取り付けます(真ん中の4mmの穴に取り付けるビスが基板固定用のスペーサーと干渉するので、少しザグってます。
タカチ穴あき基板(AT-1S)で19x13穴に収まるように部品配置しますと、HYケース放熱器のうねうね(?)の谷部分に空ける3mmの取り付け穴とうまく合致します。






 +/-45V(モータードライブ出力段用の電圧は当初、これでいきます)のレギュレーター基板ですが、
指定部品と大幅に違っていますが、気にしない・・・



手前のトロイダルトランスは、RSコンポーネンツの50Vx2、300VAの巨大なやつですが、
これも一択です(価格からですが)。2.7kgもあります。固定用のナベフタみたいなブリキ板が付属していましたが、トランスの内穴が大きく、ごそごそでずれたら困るな、と考えていましたら、どこにでも売ってるアンプのゴム足(特大)がぴったりです(写真に写っているトロイダルトランスの穴にある黒いやつが、そうです)。

奥の緑色の基板(MHIさんからいただいた、制御基板)の下にも、RS製トロイダルトランス(9Vx2)が隠れてます。裏板を外してアクセスできるように、コ型アングルを三本、前後に渡してます。
+/-5Vレギュレーター(MHIさん謹製)、高圧整流基板(2200μFx4)、低圧整流基板(4700μFx4)が収まっていますが、あと、モータードライブ3台、ATmega制御基板(回転スイッチとLED制御用)、三相正弦波発振器等の取り付けが残ってます。



道半ばですが、がんばりましょう。













2019年1月12日土曜日

DP-80 TT用三相正弦波発振器+制御基板

三相の位相が120度ズレた正弦波を得るために、ネットを徘徊していましたら、


「幼女でもわかる 三相VVVFインバータの製作」という、簡単に周波数が変更できて、
見事な実製作例を、「タマゴさん」と言う方が発表されていました。
https://eleken.jp/archives/707
この原型は、東京電機大学の先生方の研究開発レターにあるとのことです。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ieejeiss1987/116/12/116_12_1420/_pdf
この場を借りて、お礼を申し上げます。












TL074という、4回路が入ったICを使って、45x45mm程度の基板に収まりました。
電源は+/-9V、0.1μF誤差2%のコンデンサと抵抗値を工夫して・・・
オシロが2現象なので、2つしか表示されていませんが、実測74Hzの見た目きれいな(?)
3相正弦波が得られました(出力は、10Vp-p、8.6Vp-p、7.4Vp-pでした)。







次は、制御基板ですが、サンハヤトのIC基板で配線する意欲がもうありません
(と言うか、眼がついて行きません ^^;)。


ずいぶん前に、金田FANの間では高名なMHIさんに分けていただいた、SP-10シリーズ
制御基板があるのを思い出しました。
これを、なんとか加工してDP-80用に改造できないかとしばし考えます・・・










まずは、電源部・・・
バラックでグチャグチャですが、+/-9V(78and79L09)、+/-5V(ここでもMHIさんの基板;改変)
が活躍しています。






 




テクニクス製のどのタイプのTTでも対応できるように考えられた、MHIさんの力作です。
まさか、DENON製のTTに使われるとはお考えになかったと思います。
MHIさんにはブログにアップすることをご許可いただきました。ありがとうございます。








まずはお決まりの、CD4059Aクロックのcheck pointの波形です。
上は、555.55Hzの方形波、下が33.3rpm時のclock pulseです。


ここでも、分周の設定はへいぞうさんの「CD4059setup」を利用させてもらいました。
エクセルのプログラムで、3MHzの水晶、33.3rpmは555.555Hz、45rpmは750.000Hz、
Mode10にすると、配線がとても簡単です。
へいぞうさん、どうもありがとうございます。


ここからの調整は、モータードライブアンプを作ってからになります。
電源電圧は、+/-70Vが必要かどうか(+/-40Vで充分トルクが取れる、と何かで読んだような・・・)
考慮中です。


あと、DENON製の後期型TTの磁気ヘッドの取り付けが、スイングアームから
固定式に変わっています。ギャップが広くなったのかな?現物を見てみます。


今日はここまで。